開閉器開発課 熊田

受配電システム製作所

受配電システム製作所
開閉器開発課 2024年入社 熊田 晶夫
※所属はインタビュー当時のものとなります

ものづくりへの情熱が導いた三菱電機への転職

前職では約15年間、機械設計の技術者としてキャリアを積んできました。最初の5年はブラストマシン、その後はクレーンの設計を担当していました。転機となったのは、部署の異動です。技術部門から離れることになり改めて設計者としてものづくりに直接関わり続けたい、そして新しい技術にも挑戦したいという想いを強く感じ、転職を決意しました。

三菱電機との出会いは、転職サイトからのスカウトがきっかけでした。オファーされたポジションは遮断器の開発職です。遮断器はもちろん、電気分野は初めての世界。最初はイメージがわかなかったのですが、話を聞いてみると意外にも機械工学の知識を活かせることがわかったんです。

前職で培ってきた構造解析や強度計算、3D CADといった機械設計の基礎スキルを活かしつつ、さらに電気分野の知見も深めることができる。技術者としてステップアップするには魅力的なフィールドであると感じ、思い切って飛び込むことにしました。

また、入社にあたっては、借上げ社宅制度をはじめとする充実した福利厚生が大きな後押しになりました。転職後は新築戸建で新生活をスタート。手厚い借上げ社宅制度のおかげで、前職時代よりも住環境が整い、妻も喜んでくれました。

試作と実験を重ね、形にするやりがい

入社後は開閉器開発課に配属。電力系統の安全を守る遮断器の開発に従事しています。私が担っているのは、真空遮断器のメカ機構部分です。具体的にはバネを動力としたリンク機構の設計になります。現在は、より高い電圧に対応できる新しい真空遮断器の開発プロジェクトに参加。プロジェクトメンバーは約10名で、チームリーダーを筆頭に、メカ機構担当の私と、主回路担当2名、固定枠担当1名、真空バルブ担当が2名、オブザーバー3名で構成されています。

この仕事が面白いのは、自分たちの手で試作品を組み立てて実験し、改良するサイクルを繰り返すことで製品を作り上げていくところです。

遮断器の開発は、計算だけでは予測できない現象が起こりやすく、実際に作って動かしてみないと分からないことが多々あります。そのたびに「ここが駄目だったから、次はこうしてみよう」とさまざまなバックグラウンドを持つチームメンバーと議論し、少しずつ形にしていく。この「自分たちで作り上げている」という実感は、何物にも代えがたいやりがいです。また、これまで経験のなかった動解析シミュレーションなどの新しいツールを学び、解析結果をもとに試作・実験を進め、狙い通りの特性が得られたときにも達成感を感じます。

学び続けられる環境で、インフラを支える技術者へ

三菱電機に入社してまだ1年ほどですが、技術者として成長し続けられる環境だと感じています。
特に、社内の教育システムが充実している点には驚きました。
Webセミナーなどを通じて、専門分野はもちろん、統計的な品質管理手法など、これまで触れる機会のなかった知識も学ぶことができます。その多くはオンラインで都合の良い時間に参加することが可能。自主的に受講するものもあれば、上司から「これ受けてみたら?」と勧められることもあり、新しい知識を吸収する機会には事欠きません。
また、ITパスポートをはじめとする資格取得支援も充実しています。

現在の目標は、高電圧真空遮断器の開発プロジェクトを成功させること。そのために、遮断器や電気に関する知識をもっと深め、自身の設計スキルを磨いていきたいと考えています。また、これまでの機械設計の経験と、ここで得られる新しい知識や経験を融合させて、社会インフラを支え、人々の生活をより豊かにするような製品開発に貢献していくことも、将来的な目標のひとつです。遮断器は普段目に触れる機会は少ないですが、社会になくてはならない製品です。その誇りを胸に、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

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